セルフケア

効果的なセルフ・ケアを始めましょう

ステップ1 歯ブラシ(歯磨き) ステップ2 デンタルフロス・歯間ブラシ ステップ3 マウスウォッシュ

毎日、歯磨きをしているのにむし歯や歯周病になってしまうといわれる方が数多くいます。しかしながら、その多くはプラークが取れていない方がほとんどです。つまり、毎日「磨いている」つもりでも、「磨けていない・・・磨き残しがある」のです。
人の口の中は一人として同じものはありません。きれいな歯並びの方、重なり合った歯並びの方、被せものをしている方、入れ歯をしている方など様々です。つまり、自分の口の中の状態に合った効率のよい磨き方を身につけることが大切です。
今回紹介する磨き方は、その一例であってこの磨き方をしなければならないわけではありません。歯磨きをする目的はあくまでプラークを除去することですので、要はどのような磨き方をしていただいても構いません。歯の隅々まで歯ブラシをとどかせて、歯に付いたプラークををきれいに取り除くことが大切です。

歯ブラシの選び方と磨き方の例

歯ブラシには様々な種類のものがありますが、自分が使いやすいと思うものでかまいません。
毛先が硬いものよりは、普通、もしくは軟らかめのもの、ヘッドの部分が大きすぎるものよりは小さめのもののほうが奥歯を磨くときや、歯並びの悪い部分を磨くときに使いやすいです。
毛先が硬すぎると歯と歯の間に毛先が入り込みにくいだけでなく、歯ぐきが腫れている場合に歯ぐきを痛めてしまう場合があります。ヘッドの部分が大きいと磨きにくい部分が出てきますので、自分の歯並びや、歯ぐきの状態に合わせたモノを選ぶのが良いでしょう。
また、歯ブラシの毛先が開いてしまうと歯を磨く能力が落ちてしまうので、1〜2ヶ月位おきに新しい歯ブラシに交換することをお勧めいたします。

歯ブラシの持ち方
毛筆やお箸、鉛筆を握るイメージで軽く握りましょう。手のひらで柄を握りしめず、指先で柄を軽く持つようにします。指揮者が指揮棒を持っているイメージです。
歯磨きの順序
たとえば、右下内側 → 下前歯内側 → 左下内側 → 左上内側 → 上前歯内側 → 右上内側 → 右上外側 → 上前歯外側 → 左上外側 → 左下外側 → 下前歯外側 → 右下歯外側 ⇒ かみ合わせの面、のように歯磨きの順序を決めることで磨き残しを防げますし、効率的に磨けます。
タフト24 「一般成人用3列歯ブラシ」
様々な口腔内の状態や磨きぐせ、症状やブラッシング圧に合わせて4種類のかたさから選ぶことができる歯ブラシです。低価格であるにも関わらず、品質も高く、耐久性もあり、使いやすさにもこだわったスタンダードな歯ブラシです。
ブラッシング圧が強い男性にはS、毛先磨きができる方にはMというように磨きぐせによっても、おすすめするかたさを変えられるところも魅力です。
プラウト ワンタフトブラシ
磨きにくい部分(キーリスク部位)のプラークコントロールに最適な歯ブラシです。
三角ヘッドでどんな部位にも正確にあたるアングル、握りやすく疲れないグリップが、細やかな操作を可能に。歯頚部、歯間部はもちろん、最後臼歯遠心、叢生などの歯ブラシ1本では磨ききれない部位も簡単にプラークを落とせます。
ルシェロ歯ブラシ(picella)
大人の女性のためのペリオ(歯周病)対策用歯ブラシ。
通常の歯ブラシのヘッドは女性には大きいと感じられていました。「ピセラ」はお口や手が小さい女性でも無理なく効率的なブラッシングが行えるように磨きやすく使いやすいようにコンパクトなヘッドで設計されています。
もちろん、奥歯を磨きにくいと感じておられる男性の方にもお勧めです。
  Dent EX kodomo(デント EX こども)
しっかりみがける子ども用歯ブラシ。
お子様がしっかり握れる太めのラウンドハンドルです。ソフトな磨き心地のフラットテーパー毛(Sタイプ)とラウンド毛(Mタイプ)の2種類の毛の硬さがあります。
お子様の歯の生えかわり、成長に合わせて選ぶことができます。
舌ブラシ
口臭原因のひとつでもある舌(舌乳頭)にたまっているよごれ(舌苔)を効果的に落とす舌クリーナーです。
舌はデリケートなので、とてもやわらかい毛でやさしい使い心地です。 歯ブラシより細い極細毛の採用で、舌苔の溜まった舌乳頭の隙間に入りやすく舌表面を傷つけません。ブラシ幅があるので舌苔を一気に掻き出すことができます。>
電動歯ブラシ(音波歯ブラシ ・ 超音波歯ブラシ)
電動歯ブラシは、振動あるいは回転によって歯面に付着したプラークや着色を除去する道具です。最近ではいろいろな種類の電動歯ブラシが開発され、高速振動数の「音波歯ブラシ (200〜300 Hz)」「超音波歯ブラシ (160万Hz)」などがあります。
ヘッドが高速振動することで、歯面へのプラークの付着力を弱め、当てた部分の周囲の清掃を行います。超音波ではそれに加えて、歯周組織の回復を期待できると考えられています。
超音波歯ブラシの注意点として、プラークそのものを除去する効果はあまりないといわれていますので、使用後、歯面から剥がれたプラークを歯ブラシで取り除く必要があります。
電動歯ブラシはあまり
長い間使用すると歯面や歯肉を傷つけてしまう可能性があるので、3分以内の使用にとどめることが推奨されています。
また、歯ブラシに比べて歯面の研磨効果は優れていますが、歯間部や隣接面の清掃効果は低いので、
プラークコントロールを高めるには、歯間ブラシやデンタルフロスと併用する必要があります。

広く一般的に普及しているプラークコントロール方法として歯ブラシでのブラッシングが挙げられますが、実際は歯ブラシでいくら頑張って歯磨きをしたとしても、歯と歯の間のプラークは50%程度しか除去できていないのが現状です。さらに、むし歯や歯周病の多くはこの「歯と歯の間」から発生する率が大変高いこともわかっています。
『歯ブラシで磨き残したプラークは、デンタルフロスによって効果的に取り除け1)、歯ブラシでは58%しか取れなかったプラークを約86%まで取り除きます。2)』
したがって、この部分のプラークの除去を行うには、清掃補助用具としての「デンタルフロスや歯間ブラシ」の使用が必須となります。歯と歯のすき間がせまいときはデンタルフロスを、広いときは歯間ブラシを使いましょう。

デンタルフロスの選び方と適切な使用方法

本当にむし歯や歯周病予防しようと思ったら、歯ブラシでブラッシングをするだけでは不十分であることがわかりましたが、デンタルフロスの正しい選び方と適切な使用方法を知ることも予防のためには必要です。
一般的に売られているデンタルフロスには歯と歯の間で使用するときに滑りを良くするためにワックスが塗ってある「WAXタイプ」と、ワックスが塗られていない「UNWAXタイプ」の2種類があります。他にも様々なものがありますので、ご自身のお口に合わせたモノをお選びください。

WAXタイプ(ワックスタイプ)
繊維にワックスが付いていて、バラバラになりにくいです。
歯の隣接面に詰め物があったり、歯と歯の接触がきつめの方にお勧めです。
UNWAXタイプ(ノンワックスタイプ)
繊維の束がワックスで固まっていません。ワックスタイプに比べると滑りが悪いですが、プラークの除去率が高く、フロスに慣れている方にお勧めです。
ホルダータイプ
>糸を指に巻き付けるタイプです。
これは持ち手の付いてタイプなので、初めてフロスを試される方にお勧めです使用できます。奥歯に適した形をしているものもあります。
スーパーフロスタイプ
ブリッジのポンティック部やインプラントのブリッジ部などに使用します。太く膨らんでいる部分、細い部分、そして固くしてある両端の3つの要素がひとつになった物です。

歯間ブラシの選び方と適切な使用方法

むし歯や歯周病が発生しやすい歯と歯の間で、特にすき間が広いときは歯間ブラシを使用することで、効果的にプラーク(歯垢)を取り除くことができます。むし歯の治療をしたところ、一番奥の歯の後ろ側、ブリッジの下、歯が抜けたままになっているところなどに歯間ブラシを使うとより効果的です。
歯間ブラシには様々なサイズがありますが、その人に合ったサイズのものを使う必要があります。
特に必要以上に大きなサイズの歯間ブラシを使ってしまうと、逆に歯ぐきにダメージを与えてしまうこともありますので、歯間ブラシに関しては必ず歯医者さんの指導を受けてから使うようにすることをお勧めします。

歯間ブラシにはI字型とL字型の2つの異なるタイプがあります。

I字型
ネックを曲げたい角度に自由に曲げられるため、歯間部位に合わせて最適な角度で使用が可能です。
ネックを曲げるときにはワイヤー部のみではなく、ブラシの根元からブラシ部分を折り曲げてください。
L字型
ネックがL字になっているので、臼歯部に無理なくアプローチできるハンドル形状です。
初心者の方にも簡単にお使いいただけます。
システマ薬用歯間ジェルフッ化物配合+フッ素
歯周病の好発部位である歯間部を集中的にケアするジェルタイプの歯周病予防歯磨剤 です。
歯周病予防成分が歯周病の巣の内部まで浸透し、歯周病の発症部位に長くとどまって集中ケアします。
就寝前のご使用で、翌朝のお口のネバつきを抑えます。

※歯間ブラシの効果を高めるだけでなく、潤滑作用で歯ぐきを痛めるのを防ぎます。

マウスウォッシュは口腔内の洗浄、消毒を目的とする液体で、口の中をゆすぐために用いられるものです。また、従来の歯磨きだけでは歯垢や歯周病菌を除去しにくいというコンセプトから、殺菌剤などの薬効成分に、水、アルコール、香料、色素などを配合し、うがいをすることによって、口臭予防やブラッシングで取り残されたプラーク中の細菌の増殖抑制を行います。
 最近は、ボトルタイプだけではなく、スプレータイプ、一回ずつに小分けした個包装のタイプなどがあります。洗口液を用いれば歯磨きが必要ないというわけではなく、歯磨きを行わないと沈着した歯垢などを除去することが出来ない。水で洗い流すと効果が薄れるので、うがいによって洗わない方が望ましい場合もある。

コンクールF
薬用マウスウォッシュで歯肉炎、歯周病の予防対策によく効き、口臭防止にもなります。
歯磨剤のジェルコートとシリーズになっていて一緒に使用すると、さらに効果ががアップします。
リステリン
強い殺菌効果があり、お口の3大トラブル(口臭・歯肉炎、歯垢の沈着)を予防する医薬部外品のマウスウォッシュ(洗口液)です。
有効成分が磨き残しのプラークを殺菌し、歯石の沈着や歯肉炎、口臭の原因となる細菌を効果的に減少させます。 口の中を清潔にし、不快感を取り除いて、お口全体をきれいにします。
ブレスパレットウォーターエクセレント
フレーバー付きマウスウォッシュで、界面活性剤やアルコールを一切使用していない。
一回使いきりのタイプで、様々なタイプの香りが楽しめます。
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